毎年恒例で行われてきた、小児向けの救急救命講習会を7月3日(日)
筑紫野市生涯学習センターにて開催しました。
ママだけではなく、パパや家族にもぜひ受けてもらいたいとの事で、
今年は日曜日に開催することに・・・
参加者は キャンセルが相次ぎ人数が減っての、12家族で、
パパさんの参加も3名ありましたぁ

リハビリの先生も2名参加してくれました。
午前中は消防署の方が来てくださり、小児、乳児を中心とした救急救命の講習会。
カンガルーの親子での講習会はこれが3回目。
まずはテキストを見ながら、消防署の方が心肺蘇生法の手順を説明。

その後、2グループに分かれて実技です。
説明受けた直後でも、抜けちゃってます・・・消防署の方の傍のガイダンスにしたがって、実技開始!!
①まずは倒れている人の反応を調べる~ 大丈夫ですか??の声かけをしながら、反応を確認。
②助けを呼ぶ近くの人に 『119番お願いします』
『AED持って来てください』(あれば)
必ず指名する。(皆誰かがやるだろうと思う場合が多いから・・・)
③気道の確保片手を額にあて、もう片方の手の人指し指と中指の2本を顎の先に当て
鼻の穴が天井を向くように、頭をやさしく後ろに反らせる。
④呼吸を調べる胸やお腹の動きを見ながら、呼吸の音を聞き、ほおで吐息を感じとる。
呼吸がなければ
⑤人工呼吸気道確保した状態で鼻をつまみ、1回に1秒かけて2回口から息を吹き込む。
⑥心肺蘇生胸骨圧迫30回行う。

圧迫の速さは1分間に約100回のペース
あんぱんまんマーチに合わせてやるといいとのアドバイスです!!
また人工呼吸を2回→胸骨圧迫30回を繰り返し、救急車が到着して、
救急隊員から変わりますと言われるまでやり続ける。

続いて乳児で心肺蘇生
成人や子供と違って、抱っこして気道を確保し、鼻と口を口で覆って息を軽く
吹き込み、2本の指で胸骨の圧迫を行う。

心肺蘇生を行う上で、胸骨を圧迫し過ぎて肋骨が折れたり、
人工呼吸の息の吹き込みが強くて肺が損傷したりのトラブルがないとも言えないが、
まずは心臓を回復させる事が一番!!とのことでした。
1時間程、皆で汗かきながら実技がんばりましたぁ!
私は今回が3回目の講習でしたが、やっぱり忘れてますね~1年前の事ですが・・・
実際に場面に出くわした時は、救急隊員のガイダンスもなければ、緊迫した状況でこの実技が活かされるのか・・・やはり、毎年この講習は受けとく必要性がありそうです。
皆で昼食をバタバタと食べ・・・
午後からは、太宰府にある小児科クリニックの院長との座談会でした。
毎年救急救命講習の時に色んな質問があがるのですが、
お医者さんの立場からじゃないと答えにくい内容が結構出ていたので、
今年はこんな企画になりました。
あやたんママがカンガルーの子供達の既往歴などの情報や質問等を先生と
事前に打ち合わせしてくれていたので、
先生が来るなり、
「いやぁー今日はこちらが勉強しに来ましたぁ!!」
一緒に参加してくださった先生からも
「院長先生、昨日は寝ずに勉強なさってたみたいです」とのこと。
カンガルーの子ども達の既往歴、難しいですよね~
超低出生体重児は少数派ですし、疾患も多種多様で、先生によっての考えもさまざまですし・・・
まずは、院長先生より、皆さんからの事前の質問に、一つ一つ丁寧に答えて下さいました。
素人の私がその回答を伝えるのは、医学的に難しい事もあり、ちょっと無理がありますので、ここでは簡単に先生がおっしゃっていた事を少しだけ書かせて
もらいますね~!!
解熱剤の座薬以外で熱を下げる方法は?
医院では、点滴をして体を冷やす方法をとる。
自宅で解熱剤を使わずに解熱するにいは保冷剤をタオルで巻いて後頸部、腋窩(脇の下)、鼠径部を冷やすクーリングとアクアライトやOS-1などによる水分補給。水分補給は常温がよい。
慢性肺疾患の子どもたち
肺が完全に完成するのは36週以降の為、超低出生体重児の肺に疾患が
あるのは仕方がない。後は、外遊びや運動、スイミングなどで心肺機能を
少しづつ鍛えていくしかない。
子どもたちの便秘
下痢だと病院に来る事が多いが、便秘だと放っておく事が多い。
が、便秘になると子どもの心理的に痛いので出したくない、
これで慢性便秘になったり、痔になったりする。
病院に行ってきちんと処方してもらうようにとのことでした。
先生のおすすめは、酸化マグネシウムとヨーグルト!!
他にも色んな質問に丁寧に向き合ってくださって、沢山のお話を
してくださいました。
本当にありがとうございました。そして、ご同行してくださった先生方も
午前中の講習から本当にありがとうございました。

ママ、パパが1日講習をがんばっている間、子どもたちは・・・
大きな子達は下の保育室で、ママ達と離れて元気いっぱいに遊びました。

小さな子達はママ達と一緒の部屋でママ、パパ達の真剣な眼差しを
応援するかのように、託児者達と遊んだり、眠ったり・・・

1日がんばってくれた子どもたち、託児者、そしてボランティアで来てくださった方、
学生さんにも本当に感謝です。ありがとうございました。
皆様、1日おつかれさまでした!!
by あゆ母