6月16日 天気予報は100%雨、そして、予報通りの雨、雨、雨・・・みんなの出足が心配でしたが、たくさんの仲間たちが集まってくれました。
病院の掲示に貼っていたのカンガルーの親子の存在を知っていたけど、なかなか外出ができずやっと来れました!という親子さん、3人目を出産され久しぶりに定例会に遊びに来てくれた親子さんもいました。
6月度の定例会は作業療法士T先生の「乳幼児の発達について」の学習会でした。
準備してくださったレジュメにそってのお話しでした。
パッと渡されただけでは「?」の文部科学省の資料の「
子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」(
子どもの徳育に関する懇談会 配布資料)を噛み砕いて説明をしてくださいました。
家に帰って紹介された文部科学省のホームページを見てみましたが、全部を見たら、先生のおっしゃるとおり・・・読むのやめちゃいました。
まずは遠城寺式の発達検査表をもとに子どもがおおよそどんな発達をたどっていくのかを確認。
ただ問題点として、この月齢だからこれができないといけないと焦る母親が多い点だそうです。
くれぐれも今、○カ月だから、修正○カ月だからこれができないといけない!というふうに見ないでくださいねと。
発達検査表は平均であり、おおよそこういうルートをたどって発達していくということを示しているし、一人一人スピードが違う。なかにはスキップしちゃう子もいると。
最初の数ヶ月はその子がもともと備え持っているもので発達の段階を上がっていくけど、ある程度の月齢以上になると環境やどのような関わりがあったかで差があると、今と十数年前、寒い地方と寒くない地方などの生活様式の違いなど古今東西のわかりやすい例えを使いながら説明してくださいました。
とはいえ、早く小さく生まれた子供たちは誕生から最初の数ヶ月も保育器、NICUの中の音、光などの影響、ストレスをかなり受けていますよね。影響がまったくないとは考えにくいの私だけ?
脳性まひ等で運動面、視覚や聴覚でハンディのある子もいます。それらがどうしても発達を遅らせる要素にはなるけど、ちゃんと補いながら発達していくよと先生。
子供の成長には、ちょっと先の大人の援助が必要だというお話しもありました。
過保護、過干渉ではなく、タイムリーなちょっとした援助、子どもがちょと頑張れば達成できる援助が大切だと。子どもは成功するとその体験を何度も何度も繰り返して完全に自分のものにして、また次のステップに進む。
途中「自分はADHDで子供の頃は怒られてばっかり」という仰天発言がありしばし脱線。多分、みんなそっちの話しのほうがもっと聞きたかったような。
そんな先生の生い立ち話を交えながら、「おまえはダメだ」否定的な言葉を浴びつづけた子は自尊心がなくなり、やる気をなくし、学習意欲が低下するなど二次障害的なものが出てくることもという指摘。
親が、大人がどんな関わりをしていくか、援助をしていくかはとても大切なことなんだなと改めて思いました。
月齢が低いうちは運動面の発達ばかりが気になるものですが、私が就学前後の小さく産まれたお友達を見ていて、またそのお母さんとお話してきたことと重ね合わせると、遠城寺発達検査表の運動面(移動、手)、社会性(基本的習慣、対人関係)、言語(発語、言語理解)の横軸がバランスよく発達していってるかを見ておくことも大切なんじゃないかなと思いました。
今回は発達について有る意味平たいお話で物足りなく感じ方もいるかもしれませんが、子どもの発達と言うものの全体像を捉えていただけたと思います。その子その子が抱えているハンディに対してどう援助していけばいいのかなどについては、T先生と個別にご相談していただけたらと思います。私たちスタッフや先輩ママが持っている情報もぜひご活用くださいね。
by万