8月7日 土曜日
筑紫野市社会福祉協議会主催のサマーボランティアスクールにカンガルーのメンバーみんなで行ってきました。
毎年、夏休みに市内の小中学生を対象に行われているこの教室。今年のテーマは「いのち」、そのうちのひとつの学習会を「Nっ子クラブ カンガルーの親子」で担当することになりました。
小学3年生から中学3年生という年齢に幅があるので、はてさて何をどうやって話をまとめるか悩みましたがあたってくだけろです。
わたしたちが与えられたこの時間の「めあて」は、
「自分の命がキセキだってことを学ぼう パパとママのたったひとつの宝物」
みんなで、このめあてを大きな声で読んでスタートです。(なんだか小学校の授業みたい)
「小さな命のきせき~奇跡と軌跡~」と題してお話をしました。

前半は、自分の生まれたときのことや体重、世界で一番大きく生まれた赤ちゃんと小さく生まれた赤ちゃんがどれぐらいの体重だったと思う?って聞いてみました。
そして、お母さんのお腹の中で赤ちゃんは10ケ月間どんば風に大きくなって、何をしているのかというお話。

実は、この絵・・・1カ月ごとに全部で10枚あるのですが、カンガルーの親子のメンバーさんに描いていただきました。ありがとう。大活躍でした。
そして、実際に平均的な重さの新生児のお人形を抱っこしてもらいました。
感想は「重たい!!」

じゃあ、この赤ちゃんがお腹にいる臨月の妊婦さんを体験してみようということで・・・保健センターからお借りした妊婦ベストを子どもたちに付けてもらいました。

もう、はっきり言って、子供たちは悲鳴でした。
「重たい!」「歩けない!」「手、離したらダメ。持ってて!」「もうお願いだから外して!」って。
そこで、体の大きな大学生スタッフくんにも挑戦してもらいました。

ふうふう言いながら、会場を一周歩いていました。
その後、休憩時間に実際に触れなかった子どもたちにも自由に体験してもらいました。






照れて手を上げられなかった男のたちがしっかり抱っこしてたり、もうじき弟が生まれるのってお友達がいたり、私もへその緒が巻きついて帝王切開だったんだってとお話してくれたてお友達や、本の写真を見ながらいろいろ質問してくれたお友達。なんだかこの休憩時間がとっても貴重な時間でした。
そしていよいよ後半。小さな赤ちゃんのお話です。

ちょっと難しいけど、NICUや保育器の話。その中で小さく生まれた赤ちゃんがどんなに頑張っているのかのお話をしたあとに、コキさんの体験談をみんなで聞きました。

実は早産の前には流産の経験もあるコキさん。そこからお話をしてくださいました。
子どもたちの表情は真剣そのものでした。
登壇者 コキさんの感想です・・・
今回ボラスクで体験談を話すことになって、子どもを相手に話をすること自体がはじめてなのでどういう風に話せばいいのか・・・と悩みました。
命がテーマということなので流産や娘の死のことも語ったほうがいいのかなと思いありのままを話すことにしました。
原稿も一切なしのぶっつけ本番だったので話の構成や言葉使いなど拙い感じになってしまったけど子どもたちには充分に伝わったようで安心しました。
その後のグループディスカッションのときに小学生の男の子が「感動しました!」といってくれたり、
反省会のときにボランティアの大学生が改めてお母さんへの感謝の気持ちを述べたりしてるのをみて本当に話してよかったと思いました。
コキさんのお話のあと、5つのグループに分かれてのグループディスカッション。
各グループにカンガルーの親子のお母さんも入ってお話をしました。

そして、最後にサプライズ企画!!社協さんに手配をしてもらって、参加者の保護者さんから子どもたちへのお手紙。
どんなことが書いてあったのかな??
構成、時間配分などの問題は初めてなのでなんだかんだと反省ばかりですが、なんとか無事に2時間という時間を終わらせることができました。
その後、学生スタッフさんとの反省会。
なによりもこの学生さんたちの心に響いていたことが分かって嬉しかったです。
みんなのいのち、当たり前だと思っているひとつひとつのことが
小さな奇跡の積み重ねだってとこと、伝えたかったんだけどどうだったのかな。
一番気になる子どもたちの感想。今度、こっそり読みに行きたいと思います。
最後の一泊キャンプで出産シーンの映像を見ることになっているんです・・と社協の方がこっそり教えてくださいました。時間の関係で、生まれてくるときは赤ちゃんもお母さんすごく頑張ったんだよってお話はしなかったのですが、最後の最後に学べる機会があってホントによかったと思います。
この夏休み、子どもたちにきっと大きな何かが生まれることでしょう。
by 万